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2009年4月23日 (木)
[薬剤関係]
Q:新しい薬ハンプやスタチンについて教えてください。薬の使い方、組み合わせについて。
A:ハンプは主に心不全で入院したときに使用される注射薬です。利尿効果と血管拡張効果を併せ持ち、疲弊した心臓を休ませる目的で使用します。
スタチンは、悪玉コレステロール(LDL-C)を低下させる薬ですが、抗酸化作用、抗炎症作用、血管内皮機能の改善作用、等動脈硬化の進行を抑制する多面的効果を併せ持ち、生命予後を改善する切り札的位置づけの薬です。
効果の強力なスタチンと標準的なスタチンに分けられ、虚血性心疾患の既往のある方や糖尿を病合併している方の場合は、再発抑制のために70mg/dl以下を目標とします。
Q:ワーファリンの副作用について。
A:血液を固まりにくくし、心房細動による脳塞栓症の予防や、人工弁置換術後の方、に投与します。したがいまして、効き過ぎると出血の危険がありますし、効かないと血栓症を合併します。
ワーファリンは蛋白と結合しやすい薬で、蛋白と結合すると効果が発揮できません。したがいまして、食べ物や薬との相互作用が大変出易い薬です。
納豆を作る納豆菌は腸内で増殖し、ビタミンKを産生します。ビタミンKはワーファリンの作用を抑制しますので、効果が無くなります。このような理由でワーファリンを服用されている方は、納豆を食べてはいけないわけです。
逆に、鎮痛剤や風邪薬はワーファリンの作用を増強しますので、出血の危険が増します。ワーファリンを服用されている方は、新たに薬を飲む場合は、担当医に相互作用について質問されることをお勧めします。
Q:市販の薬について、薬の量、薬の見直しについてどこで行って頂けますか。
A:市販薬については、薬局の薬剤師さんが対応してくれますので、薬剤師さんにお尋ね下さい。
Q:主人のことですが、ペースメーカーを入れて7年余りになります。最近咳が出るようになり、痩せてきました。ペースメーカーの取替えの時期、何年くらいで取り替えるのがベストですか。
A:ペースメーカーの電池寿命は、通常5年間が保証期間ですが、ペースメーカーの作動状況-24時間心拍の全てをペースメーカーに頼っているか、心拍数が減ったときだけペースメーカーが作動するかによって、電池寿命は異なり、6年から10年ぐらいの幅が出ます。
ペースメーカーを植え込まれた病院で定期的に電池の出力や電極の痛み具合をチェックされるのが宜しいのですが、ご質問を拝見すると定期的なチェックは受けて見えないようですね。植え込み後7年経過されると、そろそろ電池寿命をチェックする必要がありますので、植え込み手術を受けられた病院の循環器科に相談されるのが宜しいでしょう。
尚、咳や体重減少は、ペースメーカーとは無関係ですので、咳が何時までも続くとか、体重が1ヶ月で3Kgも4Kgも減る様なら何らかの病気が潜んでいる可能性がありますので、呼吸器科を受診されるのが宜しいでしょう。