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日本の心臓病の実態
日本人の疾患別死亡原因の第一位は悪性新生物(がん)ですが、臓器別死亡原因の第一位は心臓疾患です。
同じ動脈硬化性疾患の脳血管疾患(脳梗塞や脳出血)は、この10年間で減少傾向を示していますが、心臓死は増加傾向を示しています。
心臓死の原因で一番多いのは虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症)、次いで心不全、不整脈の順ですが、心不全死と不整脈死の約半分に虚血性心疾患が絡んでいますので、虚血性心疾患関連死は心臓死の70%を占めることになります。
したがいまして、心臓病の中でも狭心症や心筋梗塞を発症しないようにすることが最も重要であることがお分かりいただけると思います。 循環器疾患は、以下に示すような経過を取ります。
動脈硬化や左室肥大の原因となるリスクファクター(冠危険因子)に始まり、狭心症、心筋梗塞、不整脈、心不全と進行して最後は死に至ります。
生きとし生けるものには必ず寿命がありますが、心臓疾患による予期せぬ死や心機能が低下し元気に生活できなくなる事態は、皆さんが心臓病の病態と治療方法、また動脈硬化の進展経過と予防方法を知ることにより回避できるのです。このホームページをご覧になって、皆さんの心臓病に対する知識を増やしていただき、適切に対処していただくことを期待しています。
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