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2009/04/06 第6回市民講座 名古屋ハートセンター 松原徹夫 先生   2009/03/24 市民公開講座 第6回「心臓病から生命を守る」アンケート結果

2009年3月24日 (火)

第6回市民講座 藤田保健衛生大学 坂文種報徳會病院 井澤英夫 先生

 

  藤田保健衛生大学 坂文種報徳會病院 

 

       循環器科 准教授 井澤英夫 先生

 

   「心不全とはどんな病気?

 

            ― 予防と対処はどうすればいいの? ―」

 

講演内容

 心臓は全身に血液を送り出すポンプの動きをしている重要な臓器です。筋肉や血管あるいは弁などから心臓はできていて、これらのいずれに障害が生じても心臓病になります。代表的な心臓病には高血圧性心肥大、心筋症、心筋梗塞、弁膜症などが含まれます。これら心臓病のために心臓の負担がかかりすぎた結果、からだに必要な血液が送り出せなくなった状態が心不全です。

 心不全になると、息切れや呼吸困難、むくみなどが出現します。夜、布団に入ってから起きる突然の喘息発作が心不全の典型的な症状です。日頃は2階まで階段を上ることができたのに、息切れのために途中で休憩しないといけない場合も心不全が起きている可能性が考えられます。また、3日間で2Kg以上の体重増加や全身のむくみも心不全による症状かもしれません。高血圧や糖尿病、心筋梗塞などで治療を受けている人で、このような症状が出現した時には早急にかかりつけ医に受診することを勧めます。医療機関ではレントゲンや心電図、心エコー検査、血液検査が行われます。

 心不全が重症の時には入院して治療を行う必要があります。心不全の治療法は過去20年間で最も進歩した医学の分野ともいわれています。アンジオテンシン変換酵素阻害薬、アンジオテンシン受容体拮抗薬、ベータ遮断薬等の薬により心不全の進行をある程度は抑えることができるようになりました。肺に水がたまっているような人では、さらに利尿薬や強心薬が内服だけでなく注射でも投与されます。しかし、残念ながらこれらの治療を行っても心不全が改善しない場合もあります。このような患者さんの中にはペースメーカーにより改善する患者さんもいますが、治療効果の得られない患者さんは人工心臓をつけた後、心臓移植を待つことになります。しかしながら、ドナー不足は深刻な状況が続いています。

 最も大切なことは心不全の原因となる心臓病にかからないこと、また、一度心不全を起こしても、再び心不全を起こさないように予防することです。そのためには、心臓病の原因となる高血圧や糖尿病、脂質異常症の治療を行うことに加え、適切な運動習慣を作ること、減塩、禁煙、水分管理、体重管理、疲労やストレスをためないこと、風邪を引かないように注意することなどを守るようにしましょう。生きている限り、心臓は休むことなく働いています。たった一つしかないあなたの心臓です。ムチを入れるようなことをせず、どうかいたわってあげてください。そうすれば、いつまでも元気に心臓は働いてくれるはずです。

 

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