正常の心臓
心臓は1日に約10万回拡張収縮を繰り返し、全身の血液を循環させている筋肉でできたポンプです。骨格筋と異なり、心臓は休むことを許されませんので、心臓の表面には、大動脈の根本から派生する2本の冠動脈が分布し、心筋は冠動脈から大量の酸素と栄養の供給を受けています。その結果心臓は休まずに動き続けることができるのです。
また、心臓は規則正しく拍動を繰り返し、睡眠中は心拍数は減少し、走るときには心拍数は増加します。このように全身に供給する血液量を、必要に応じて心拍数を増減させて調節しています。 心拍をコントロールする仕組みを刺激伝導系と呼び、右房の上部に電気刺激を発する部位があり、これを洞結節と言います。この電気刺激が伝導系を通って、右室と左室のすみずみに行き渡ると、心房と心室は規則正しく交互に収縮します。