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2010年3月3日 (水)
講演会 ~ 心血管イベントの再発抑制を目指した糖尿病治療 ~
「 心血管イベントの再発抑制を目指した糖尿病治療 」と題して講演会を開催しました。
今回の講演会に参加された先生方の感想をまとめました。
【 医師の感想 】
- 実は最近ACTが使いにくいと考えていた(実際に処方が微減していた)。
しかし今日の話を聞いて改めて使おうと思っている。
特に自分は肝臓専門で、肝臓の悪い患者が多い。どの薬も使いにくいけど、何か処方して欲しいと患者から要望を受ける事も多い。そんな時、アクトスはやはり使えるかもしれない。もちろん重篤な肝障害患者には使わないけど。メルビンも良いかなぁと思っていたけど、今日の話を聞いていると直接肝臓に作用するみたいだから避けたいね。 - 外科医である自分にも非常に分かりやすい話だった。アクトスが厚生省からグリベックなどと共に薬価改定の際に評価を受けていた事が理解出来る。僕は余り生活習慣病を見慣れてないけど、組み合わせるべき薬剤の上位にアクトスが来て、なぜ必要になるのか分かった気がする。
- 最近DPPⅣとの使い分けに悩んでいたので、少しスッキリした。
余り使用経験がないけど、DPPⅣでは効果が弱くてアマリールの代わりにはなれないように考えている。
ただ、最初から高い薬を使ったり、アマリール⇒DPPⅣなんて切り替え方をしたら患者から怒られそうだね。値段は何とかして欲しいなぁ。
【 講演の中で印象に残った点 】
- 米国でも日本でも10年間の糖尿病暦で死亡率が2倍となること。
- DMの長期予後が現在PCIという方法を施行しても、昔と比べて生命予後はよくなっていない。介入して予後を改善するのはHMG-CoAやアクトスなどの薬剤であること。
- DM症例では、三枝疾患などの重症冠動脈の血行再建療法は、バイパス術の方がインターベンションよりもはるかに生命予後がよいこと。
- DPPⅣは、インシュリン分泌能が残っているか、インスリン分泌促進薬を併用した時に効果を発揮しやすいこと。
【 DVDについて 】
- 「DVDをぜひ欲しい」「親切」「助かる」「嬉しい」「すごい」等、との反響あり。